【求職者をないがしろにするエージェント?!】リクルートエージェントの落とし穴1【口コミ・評判に偽りあり? 】

5月 6, 2020

私はこれまでリクルートエージェントをはじめ、マイナビやtype、DODAなどいくつかのエージェントサービスを利用してきました。

はっきり言ってどれも良い部分も悪い部分もあるので一概には評価し難いですが、しかしリクルートエージェントに関しては致命的な落とし穴があったため、ここで紹介したいと思います。
おそらくリクルートエージェントのサービスの構造上、常にまとわりつく問題だと思われるため、私に限らず誰にでも同じようなことが起こりかねません。

そこで、転職活動中の方やこれから転職を考えている人で、リクルートエージェントの評判や特徴が気になっている人やどこか良いエージェントサービスを探している人のために、私の実体験をもとに“リクルートエージェントの落とし穴”を紹介します。

なお、実際に起こったことと考察部分に別れており、考察部分に関しては私の主観によるものですので必ずしも正しいとは限りませんのでご承知おきください。

(おそらく、)“企業担当者”が利用者にとって不利(不合格)になるように動いた

最初に断っておくと、エージェントが求人企業とどのようなやり取りをしているかを求職者側は知りようが無いため「おそらく」とタイトルの冒頭に入れはしましたが、読んでもらえればわかると思いますが“ほぼ確実”と思ってもらっても差し支えありません。

「“企業担当者”が利用者にとって不利(不合格)になるように動いた」と書きましたが具体的には

“面接をし、企業の私に対する評価は非常に高く合格ラインを超えていたようだが、私の面接後の反応を見て、(おそらく)内定を出そうと考えていたであろう企業が判断を変えるように働きかけた。その結果、不合格通知を出された”

というものです。

事の顛末

事の顛末を説明すると、私はとあるシステム会社(以下「A社」)の経理職に応募し、書類選考通過後に面接を受けました。一次面接でしたが管理職2名に加え社長もおり、最終面接も兼ねているというものでした。

この時私は複数の企業の面接予定があり、A社がそのトップバッターでした。
併願企業の中ではそこまで優先順位は高くありませんでしたが、それでも十分魅力的な企業でしたので他の併願企業の選考結果や条件次第では入社の意思を持っていました。

面接後、その日のうちに担当エージェントから電話があり「非常に高評価で、おそらく良い返事がもらえるはずです」ということでした。
エージェントサービスを利用したことがある人ならわかるかもしれませんが、企業からのレスポンスの早さやエージェントのこのセリフから合格(=内定)の評価だったことはほぼ間違いありません。
基本的にエージェントは後から話がひっくり返ることがないよう、正式な結果が出るまでほのめかすようなことは言いません。そのエージェントがここまで期待を煽るような言い方をするときは十中八九その選考を通過しています。

しかし電話での話はそれだけでなく、「企業担当が確認したいことがあるそうです」という補足もあり、その後担当エージェントを経由して企業担当から、

  • A社でいくらのオファーが出れば入社できるかも教えていただけますでしょうか。(※その金額提示するという意味ではございません)

という質問が届きました。
特におかしくないようにも感じますが、私は「経験できる業務内容」「会社の規模や安定性」「年収等の条件面」「福利厚生」を基準に企業選びをしており、決して年収だけでは判断しておらず、そのことは事前に担当エージェントにも伝えていました。

そのため「希望年収より極端に高ければ、例えば+100万円くらいであれば即決ですが、そもそも先にお伝えしているとおり年収だけで判断はしていません。併願企業の結果が同じ週内に出るので、その結果次第です」とエージェントには回答し、エージェントは「わかりました。企業担当にはそのように伝えます」と答えました。

すると翌日、“希望年収よりプラス100万円であれば即決”というのが現実的ではなかったのか却下されたようで、再度担当エージェントを通じて企業担当者から連絡があり、そこには

  • A社に意思決定ができる年収を聞かせてください。この金額なら、全てを辞退して入社できる金額を教えてください。
  • 希望金額で内定が出た場合は、ご辞退はできないと、お考えでお願いを致します。

というようなことが記載され、さらに“本日中に回答してください”とかなり急かすように促されました。

しかしこのような聞かれ方をされても一度目の質問と同じ内容ですので、こちらの回答も変わるはずがありません。

また、このアプローチでは求職者の選択肢の幅が狭まります。すなわち他企業の選考の辞退を余儀無くされる選択肢を突き付けられたわけです。
エージェントの役割は求職者が少しでも良い選択・判断ができるように転職活動を支援することであり、面談でも「複数の企業の選考が進んでいる場合、それぞれを比較検討できるようにスケジュールを調整します」と言っていましたが、明らかにその事業ポリシーに反しています。

ここで、“求職者の意向はどうでもいいからA社への採用を手っ取り早く決めてしまおう”という企業担当者の魂胆が浮き彫りになってしまいました。

とにかくエージェントには「前回の回答と変わりません。より志望度の高い企業の面接がこのあとたった数日内に控えているのに、それらのチャンスを棒に振るわけですから極端に良い条件でなければ即決はできません。そもそも年収だけで判断していないとお伝えしているのに年収だけで決めろと言われても困ります」と伝えました。
やはり私としては条件面以前により志望度の高い企業へのチャンスを犠牲にしたくないという気持ちが強かったですし、そもそも犠牲にしなければいけないようなスケジュールでもなかったため、このように回答しました。

しかしこのように回答した結果、あれだけ高評価ということだったのに1週間以上も待たされた挙句、届いた通知は“ご期待に添えない結果”というもので、その理由は“より条件に合致する候補者が他におられたため”というものでした。

以上が全容です。

なぜこのようなことが起こったか(リクルートエージェントのサービス内容に対する考察)

このような事態が起こってしまったのは、

  • エージェント会社内の役割が明確に分かれ、各ポジションが非常に縦割りになっている。
  • エージェントと企業担当者では、インセンティブが異なる。

この二つが原因ではないかと考えられます。

「エージェント会社内の役割が明確に分かれ、各ポジションが非常に縦割りになっている」

どういうことかというと、一般的にエージェントサービスというのはエージェント会社内でも「エージェント」と「企業担当者」に役割が分かれています。
厳密にはどちらもエージェントなのですが役割が異なり、この立場の違いがこの話のキーでもあるため便宜上「エージェント」と「企業担当者」という表記に分けて話を進めます。

上図はエージェントサービスの一般的な構造です。
大手エージェント会社であればどこも同じような形態をとっており、求職者・エージェント・企業担当者・求人企業が伝言ゲームのような関係性にあります。

求職者がやり取りをするのはエージェントであり、求人企業がやり取りをするのは企業担当者となります。求職者が企業に対して何らかのアクションを起こしたいときはエージェントにその旨を伝え、社内調整を経て企業担当者から企業に伝えてもらうことになります。その逆も然りです。

ここでリクルートエージェントの問題点と考えられるのが“社内調整”すなわちエージェントと企業担当者間の関係性です。

リクルートエージェントには、エージェントと企業担当がそれぞれ相手の業務領域に関しては相手に任せっきりになる、極端な言い方をすると無責任になる傾向が見受けられます。

どういうことかさらに図を用いて説明します。

上図の「エージェント会社内の調整・連携が緊密な場合」は、エージェント会社内でエージェントと企業担当の役割は別れているものの、社内できちんと調整が取れてまとまっているため、実質的な伝言ゲームの登場人物は「求職者」「エージェント会社」「求人企業」の「3つ」です。

しかしリクルートエージェントは下図の「エージェント会社内の役割が明確に縦割りな場合」に該当し、こちらはエージェントと企業担当がそれぞれ相手の業務領域に関しては相手に任せっきりであまり頓着しないため、伝言ゲームの登場人物は「求職者」「エージェント」「企業担当者」「求人企業」の「4つ」となります。

この二つのパターンの違いによってどのような弊害が生まれるかというと、「企業担当者」の言動に対して「エージェント」が非常に“無責任”ととれるような対応をするようになります。

上記の実例の中でもエージェントが「企業担当がこう言ってます」「企業担当にそのように伝えます」と言っているように、同じ会社・チームであるにも関わらずまるで他人事のような態度を取ったり、自分の責任では無いことを強調しようとします。

このようにエージェントと企業担当者の役割分担が明確に縦割りになっているからか、企業担当者が求職者をないがしろにしたような言動を取ろうともエージェントはどこか他人事で企業担当者の言動に関与しようとしないため、求職者にとって不利な方向に話が進んでしまう。
といった弊害が発生していると考えられます。

エージェントと企業担当者では、インセンティブが異なる

そしてもう一つの要因と考えられるのがこちら。
どういうことかというと、「エージェントは自分が担当した求職者の採用が実現すれば営業成績に反映される」のに対して「企業担当者は自分が担当している企業の求人に良い人が決まれば成績に反映される」ということです。

一見するとどちらも“良い求人を求めている求職者と良い人材を求めている企業のマッチング”が目的ですので、表裏一体であって同じことのように思えますが、この違いが求職者に対する対応に差が出る要因だと考えられます。

エージェント会社は、要するに質の良い人材を企業に売り込むことを事業としています。
そのためエージェント会社からすると求職者というのは“商品”のような位置付けであり、この商品を売り込むのがエージェントの役割です。

他方企業担当者は、色々な企業に営業をかけて、“弊社に人材紹介を任せてもらえないか”という契約を取りに行きます。そして契約を結ぶことができたらその企業の求人を求職者に紹介できるようになります。

良い人材を企業に送り込むことができれば両者の成績に反映されるため双方にとって喜ばしいことなのですが、エージェントは自分が担当している求職者じゃないと成績に反映されない一方、企業担当者はどのエージェントが担当している求職者でも関係ありません。

すなわちエージェントには自分の担当している求職者との信頼関係を大事にするインセンティブが働くのですが、企業担当者は特定の求職者に固執する必要がないため、いち求職者の意向をいちいち汲み取ってくれるとは限りません。その結果、求職者をないがしろにしていると取れる言動が見受けられるのだと考えられます。

まとめ

上記の実際に起こったことは事実ですが、考察についてはリクルートエージェントを利用している中で感じたことに基づいた私の主観ですので必ずしも正しいとは限りません。

しかし、面接直後の好評価ぶりに対し、企業担当者とのやり取りをした後の“1週間放置した後、不合格”という結果は明らかに不自然でした。

求職者にとってエージェントというのはもちろん“味方”ですが、同時に“ブラックボックス”でもあります。求職者の言動をどのように捉え、企業側にどのように売り込んでいるかは全くわかりません。

ブラックボックスであるからこそ求職者とエージェント会社の信頼関係が大事な事業だと思うのですが、どうやらリクルートエージェントの場合、そのブラックボックスの中に“企業担当者”という求職者にとって不利な行動をとる存在がいるようですし、味方である“エージェント”も企業担当者の抑止力にはならないようです。

そのためリクルートエージェントを利用する際は、“必ずしも求職者にとって最適な行動を取ってくれるとは限らない”という認識を持っていた方がいいかもしれません。

なお、Part2として【虚偽の求人票と隠蔽体質?!】リクルートエージェントの落とし穴2もありますので、こちらもぜひ